稽古前から、もう稽古
稽古の時間まで、まだ少しあるはずなのに――
道場に入ってきた子供たちは、待ちきれない様子でした。
「まだ始まらないの?」
そんな声が聞こえる前に、もう自然と体が動き出しています。

誰に言われるでもなく、並んで基本の突きを出す子。
鏡の前で型の動きを思い出しながら、何度も繰り返す子。
友達同士で「こうだよ」「違うよ」と言い合いながら、楽しそうに技を確認している姿もありました。
正式な稽古が始まる前の、ほんのひととき。
でもそこには、「もっと上手くなりたい」「空手が好き」という気持ちがあふれています。
遊んでいるようで、実はしっかり稽古。
ふざけているようで、目は真剣。
こうした姿を見るたびに、空手が子供たちの中に自然と根付いていることを感じます。
教えられるからやるのではなく、やりたいから体が動く。
その気持ちこそが、成長への一番の力なのかもしれません。
今日の稽古も、始まる前からすでに良いスタートです。

